日記

学生のしょうもない記録

おばばよ永遠に

今日は金曜日。授業も5限までみっちり入っていたため、帰ってご飯作るのもなんだかなあって感じ。てことでやってきました、いつもの中華料理屋さん。

 

こっちに引っ越してきて3週間ですが、外食をするときはきまってここ。

老夫婦が2人で営業しているこの中華料理屋さんは、テーブルが4つそれぞれに椅子が3つとかなりこじんまりとしており、未だにすべての席が埋まっているのは見たことがない。それに、店内は決してきれいとは言えず、初めて入ったときは少し驚いたほどだった。

それでも僕がこぞってここに来る理由は、店内の雰囲気にあった。

僕が店に入ると、店主のおじいちゃんがえびすさまを思わせるような笑顔で「いらっしゃい」と出迎えてくれる。 「ラーメンください」と看板娘であるおばあちゃんにいうと、看板娘は3秒の間を置き、おじいちゃんに「ちゅうからんちぃ」 厨房からおじいちゃん「きこえとるわあ」というようなコントのようなやり取りを毎度見せてくれる。二人ともまだまだ現役です。

 

また、僕が食べ終わって代金を払い、帰ろうとすると店主のおじいちゃんは店の外まででてきてくれて「おおきに、またきてくれや」とこれまた大黒天を思わせるような笑顔でお見送り。いつも、また来るねと思わせてくれるような2人の人柄の良さに心を奪われました。

 

そして今日はあと一人、僕がここにまた来なければならない理由をつくってくれたひとがいました。

 

いつものように誰もいない店内で、いつものように一番奥の席に座る。今日はちょっと贅沢するかと思い、一番高い(650円)中華ランチを注文した。実は、この中華ランチ、先週ここに来た際にラーメンを食べていると、隣にいたおばちゃんが「にいちゃん、これたべて」といって唐揚げを二個ごちそうになり、その時におばちゃんが教えてくれたおばちゃんのおすすめメニューなのだ。

それを待っている間、きょう1日のプチ反省会を頭の中で繰り広げていると、店の戸を開ける音がしたので見てみると、なんとびっくり唐揚げおばちゃん。ぼくが、あっと声を上げたころには、唐揚げおばちゃん「このまえのこやんな、おじちゃーんあたしもこれたのむわー」といい終えていた。さすが関西おばば、瞬発力は段違い。おそらく毎日、ふからはぎとひらめ筋のトレーニングは欠かさないのでしょう。

おりょりが届いてからはお互いの話で大変盛り上がり、食べ終えるころには入店から1時間がたっていました。え、話の中身?そうですね、おばばは若いころ、夫の仕事の関係で日本全国をとびまわっていたこと、ここの近くでは、業務用スーパーかサニーが安いこと、家の家賃が4.5万なことくらいしか覚えてませんね。そんな感じで楽しい時間とおいしいごはんを堪能して、お財布から50円を探そうのコーナーに移ったところでした。

「おじちゃん、二人分1300円」

 

えええ、えー

 

粋なことするんですよ関西のおばばったら

 

なかなか繰り出すことのない650円スマイルでありがとうを3回くらい言うと、おばば

「あたしのはなしつきおうてくれたんやし、うちの孫やってどこでだれにおせわになっとるかわからんし、まあまたあおうや」

 

ぐえ、、かっけええ

 

またいきます。